コンビニで働いています。仕事は多岐にわたりますが、いいにつけ悪いにつけ、印象に残る出来事が起きるのはレジです。レジの仕事は商品登録、支払い方法の案内、商品の袋詰め。私のひそかな楽しみは商品登録です。どんな商品が、どんなお客さんに、どんなときに売れるのかを見るのは、なかなか楽しいものです。あまり来店しないお客さんが、朝からやって来やすいのは、台風が接近しているときです。スーパーの開店前にご来店。コンビニのパンやカップ麺はスーパーより10円くらい高めの価格設定ですが、台風接近時にはよく売れます。しかも、普段は売れゆきがイマイチな地味なパンがよく売れます。普段は惣菜パンの方が好きというお客さんも、台風が接近しているときは、日保ちを優先して食パンやカニパンをお買い上げ。食パンやカニパンだけで1500円以上買ってくれたお客さんがいて、レジの仕事をしながら頬が緩みました。カニパンは普段あまり売れないので、カニパンを袋詰めしながら、カニパンに「よかったね」と、心の中で声をかけました。カニパンの顔が笑ったように見えました。